腰部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症による腰～足にかけての痛みは、7～8割程度の確率で改善が可能です。2022年5月～2024年3月時点での当院の実績ですと、81.4％の確率で腰下肢痛が改善しています。

腰部脊柱管狭窄症(ようぶ せきちゅうかん きょうさくしょう)とは、背骨に存在する神経の通り道「脊柱管」が狭くなってしまう疾患です。

一般的な症状としては、「長い距離を歩くと足腰が痛い」「足がしびれる」などの症状が生じるといわれています。

ここでポイントなのが、脊柱管狭窄症であっても、自覚症状がない方が非常に多いということです。その事実について、次の項目で簡潔に説明していきます。

これから説明する内容は全て、最新のエビデンス(医学的な根拠)に従った事実です。ですので私個人の考えや一意見ではありません。

現在、日本全国で脊柱管狭窄症と診断されている人口は300万人以上です。しかしその中で実際に坐骨神経痛で悩んでいる人口は、30万人程度だといわれています。

これらの結果からも「脊柱管を狭窄しているから痛い」というこれまでの考え方では、説明がつかなくなってきているのです。

最新の神経生理学では、狭窄によって神経が圧迫されても過剰に痛みを感じることはないことが分かっています。

ではなぜあなたの腰やお尻は痛いのか。それは神経が圧迫されているから…ではなく腰周囲の神経が知覚過敏状態になっているからです。

事実、あなたもこれまで脊柱管が狭窄していても、痛みがなかった時期や、全く痛みがないという方に出会ったことがあるはずです。

実際、当院に通院されている患者様は、狭窄している状態は一切変わっていないにも関わらず、神経を調整するだけで、腰下肢痛は改善しています。

最新のペインサイエンスに従い、脊柱管狭窄症に関係する神経にアプローチするからです。

例を挙げると、上殿皮神経、中殿皮神経、腰部の脊髄神経後枝、腸骨鼠径神経などの知覚過敏化した神経を調整します。

継続して整体を受け続けることで、少しずつ知覚過敏が消失し、脊柱管狭窄症による痛みが改善に向かいます。